自宅の洗濯よりも洗濯代行サービスを利用してみた方がいい衣類とは
古ぼけて見える「繊維がペタンとなった衣類」
衣類のもとになっている生地は、繊維が織られています。購入した当初は繊維の一本一本がふっくらと立ち上がっています。しかし、洗濯機の中で濡れると繊維が寝た状態になり、そのまま干すことで常に繊維は寝た状態で固まってしまうのです。繊維が寝てしまうと、繊維本来のふっくらとした肌触りがなくなり、色も古ぼけて見えるようになります。自宅の洗濯機では、なかなか繊維を立ち上がらせることはできないでしょう。
洗濯代行サービスでは、大型の洗濯機で洗った後にタンブラー乾燥をします。洗濯代行サービスでは、業務用の大型ドラムで回転を加えながら乾燥させます。つまり、熱風を当てながらドラムの上から下に衣類を落とすことで、繊維を立ち上げることができるのです。そのため、洗濯代行サービスから戻ってきた洗濯物に触れた時「前よりふっくらしている」と感じる人が多いのでしょう。
ふっくら感がなくなったタオルも繊維を立ち上げることで肌触りがよくなる可能性があります。洗濯のたびに自宅の洗濯機に柔軟剤をたくさん投入するよりも、洗濯代行サービスの業務用タンブラー乾燥機を利用したほうがお財布にも環境にもやさしいのではないでしょうか。
洗濯機の容量オーバー「かさばる衣類」
家族が多かったり、着替え回数が多かったりすると洗濯物の量は増えます。つい、洗濯機の容量オーバーをわかっていてもギュウギュウに詰め込んで洗濯回数を減らしたくなるものです。しかし、洗濯機の容量オーバーは洗濯機に負担をかけることはもちろんですが、洗濯物自体にも大きなダメージを与えます。洗濯物が多すぎると、乾燥を終えてから洗濯機がうまく洗濯物をほぐすことができません。その結果、洗濯物同士がからみあい、取り出すときには大きな株状態で「うんとこしょ、どっこいしょ」と引っ張らなくてはならなくなります。強い力がかかれば生地はいたみます。洗濯機の容量オーバーは、洗濯回数は減らせても衣類の消費を早め、結果的にマイナスの方が大きくなります。
洗濯機に応じた適量は、洗濯機の7割程度といわれています。トレーナーやデニムのようにかさばる衣類は、数枚で洗濯機の7割程度になってしまうでしょう。そんなときには、自宅の洗濯よりも洗濯代行サービスを利用してみた方がお得かもしれません。
洗濯代行サービスは、1点ずつ料金設定があるクリーニングとは違い、ランドリーバッグ1個で料金が決まっています。乾きにくいトレーナーやデニムでもランドリーバッグに入れることができます。
一度ついたにおいは落ちにくい「いつ洗えるかわからない衣類」
容量オーバーの洗濯物とは反対に、単身世帯では洗濯の頻度が減ります。週1回の人もいれば洗濯物がたまったら洗濯するという人もいます。
上手な洗濯は「汚れたらすぐに洗う」がポイントです。見た目には汚れていなくても一度着た類には汗や皮脂が付着しています。「洗濯物がたまるまで放置」や「7日後の洗濯日まで放置」では、洗濯をするころには雑菌が増えて嫌なにおいが出てくるでしょう。洗濯物についた嫌なにおいは一度ついてしまうとなかなか落とすことができません。とくにタオル類は濡れた状態で放置されることが多く「1週間後にみてみたら黒い点々がついていた」という話も聞きます。黒い点々はカビです。黒いカビは通常の洗濯では落とすことができません。漂白剤を使ったつけおき洗いが必要になります。
「自宅に洗濯機があるのに洗濯代行サービスを利用するなんて贅沢」と思うかもしれません。しかし、洗濯の頻度が少なく放置時間が長くなるときには洗濯代行サービスを利用したほうが衣類を長く使うことができるのかもしれません。
洗濯代行サービスは、さまざまなサイズのランドリーバッグを用意しています。35Lのランドリーバッグならば、たまった洗濯物にシーツ類を加えるとちょうどいい量になるでしょう。忙しくて洗濯ができない人でも置き配を利用することで時間の負担なく洗濯代行サービスを利用することができます。洗濯物の量に応じたサイズを選び、必要な時に利用してみてはいかがでしょうか。
洗濯代行サービスは、限られた人だけが利用する特別なサービスではなく、いつもの洗濯を手助けする「さりげないサービス」です。家の洗濯機で当たり前に洗っていた衣類が洗濯代行サービスから戻ってくると、いつも違った仕上がりに驚かされます。
非日常を体験することがまだまだ難しい今だからこそ、洗濯という日常を少しだけ変えてみてもおもしろいのではないでしょうか。