そうだったの!?「洗濯物の夜干しはダメ」と言われる理由
共働きのご家庭などでは、帰宅してから洗濯機を回すことになり、どうしても「夜干し」をすることになります。
しかし「洗濯物の夜干しはよくない」と聞いたことはないでしょうか。聞いたことはあるけれど、心のどこかで「きっと迷信だわ」「縁起をかついでいるだけ」と思っている人も多いのかもしれません。
実はこの「洗濯物の夜干しはダメ」という話には、科学的な根拠や現実的にすべきではない理由もあるのです。今回は、洗濯物の夜干しについてお話ししましょう。
洗濯物の「夜干し」とは
洗濯物の夜干しとは、文字通り洗濯物を夜に屋外に干すことです。
本当ならば、気温が高く日光がある日中に洗濯物を干すことが一番いいです。
しかし、忙しい現代人は日中に洗濯を干して、夕方に取り込むことが難しくなっています。そこで、夜帰宅してから洗濯機を回し、夜から洗濯を干す「夜干し」が増えてきたのです。
夜干しは、昔からありました。しかし昔の人は、夜干しすると「赤ちゃんが泣く」や「霊を呼び込む」と言って避けてきたのです。これが現代にまで言い伝えられてきたということです。
「洗濯物の夜干しはダメ」と言われる理由
昔の人は非科学的な理由で「洗濯物の夜干しはダメ」と言うことが多かったようですが、実際にはもっと現実的な「洗濯物の夜干しはやめたほうがいい理由」があります。
ここからは、現代版の「夜干しはダメと言われる理由」をお話しします。
虫が寄ってくるから
虫は明るいところを目指して飛んでいきます。夜の公園で照明に集まっている小さな虫をみたことはないでしょうか。
屋外に夜干しした洗濯物は、虫の目には明るく見えます。とくに白色や黄色のような明度が高い色の衣類は明かりのように見えるのです。
夜干しされた衣類は、虫にとっては明るい場所になり、虫のたまり場になります。さらに、衣類にとまった虫は卵をうみつけることもあります。
衣類が虫食いになることがありますが、それらのほとんどは外干ししたときについた虫が原因ともいわれています。
乾きにくいから
洗濯物は、短時間でカラッと干すことがポイントです。
濡れていたり半乾きの状態が長くなると、雑菌が増えて乾いた後も嫌なにおいが残ります。夜は昼よりも気温が下がり湿度があがるため、洗濯物が乾くまでに時間がかかるのです。
また、夜干しをすると洗濯物が夜露に濡れることがあります。
夜露は、昼間と夜の寒暖差によって空気中の水蒸気が水滴になったものです。夜露は、空気中の水蒸気が水滴になるため、空気中のほこりも含んでいます。せっかくきれいに洗濯した衣類に夜露がついてしまうと、汚れがついてしまうことになるのです。
防犯上の問題があるから
夜は周囲が暗くなり、人目が少なくなります。集合住宅の高層階ならば心配が少ないかもしれませんが、1階や道路から見える位置の部屋ならば防犯上の問題も気になります。
最近は、男女関係なく洗濯物が盗まれるリスクがあります。今は、スマホがあればなんでも売ってお金にすることができる時代です。ブランドの子ども服、スポーツブランドのTシャツなどは高値で取引されています。
さらに夜に洗濯物を干す習慣は「ひとり暮らしであること」「昼間は留守にしていること」を伝えているようなものです。洗濯物が盗まれない場所であっても、洗濯物の夜干しは防犯上の問題を抱えてしまう原因になるかもしれません。
「だらしがない」と思われるから
昔の人は、夜まで洗濯物を干していると「あの家はだらしがない」と思うことがあったようです。そのため「赤ちゃんが泣く」や「霊が寄ってくる」など非科学的な理由をつけて洗濯物の夜干しをやめさせていたのかもしれません。
共働きや帰宅が遅くなる人が多い現代では「夜干し=あの家はだらしがない」と感じる人は少ないでしょう。
しかし、個人宅ではなく店舗の場合は話が違います。エステサロンや美容院の外に営業で使用するタオルが夜中も干されていたら、「虫付きのタオルを使われる」と考えるお客様もいるかもしれません
洗濯物の夜干しをやめるための解決策
洗濯物の夜干しは、やはり避けたほうがいいでしょう。できることならば、朝に洗濯を回し外に干しておき夕方には取り込むのが理想です。
ただ、どうしても夜干しになってしまうという方に、解決策をまとめましたので、ご自身にあった解決策をお試しください。
洗濯機を買い替える
最近の洗濯機は、洗濯機自体に乾燥機能が付いている機種が多くなっています。
乾燥機能付きの洗濯機に買い替えることで、乾燥機を別で置くスペースも必要なく、洗濯から乾燥まで一貫して同じ機器で行えるので洗濯作業の工程も減って日々の洗濯が楽になるでしょう。
また、乾燥機能を利用することで、夜など時間帯関係なくしっかりと洗濯物を乾燥させることができるので、夜干しをする必要もなくなります。
コインランドリーへ行く
乾燥機や乾燥機能付き洗濯機をお持ちでない方は、近くのコインランドリーを利用することで夜間であっても洗濯物を乾燥させることができます。
コインランドリーも施設によって営業時間が異なっており、24時間営業から夜は閉店してしまう場合もありますので、事前に確認が必要です。
また、洗濯設備についても、店舗によっては乾燥機能付きの洗濯機を設置している場合と洗濯機・乾燥機が別々になっているため、利用前に必ず確認しておきましょう。
乾燥機に洗濯物を移す手間が省けるので、「乾燥機能付きの洗濯機」を設置しているコインランドリーがおすすめです。
洗濯代行サービスを利用する
洗濯代行サービスならば、時間を気にすることはありません。
洗濯代行サービス「オーサムウォッシュ」ならば、夜中23時まで集配可能です。出先からでもスマホがあればいつでも集荷の申込をすることができます。ご自身で洗濯をすることすら気にする必要がなくなるのです。
店舗の夜干しも解決
洗濯代行サービスは、個人の利用はもちろんですが、閉店後に洗濯機を回して夜干しをしていたサロンなどの店舗にも人気のあるサービスです。
閉店後はやるべき仕事がたくさんあります。店を片づけながら洗濯機を回し「洗濯が終わるまで待ってから干す」という一連の作業は従業員の大きな負担になります。
「従業員の負担を軽くしたい」と考えている方は、思い切って洗濯代行サービスに洗濯作業を任せてみてはいかがでしょうか。