老人ホームや介護施設の洗濯事情|介護現場での洗濯のポイントとは
「家族の老人ホームや介護施設の利用を考えているけど、老人ホーム・介護施設での洗濯事情はどのようになっているの?」と疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
内部の細かい洗濯事情までは分からないこともあり、洗濯物は毎回持ち帰らなければいけないのか、施設が洗濯から乾燥まで行ってくれるのか、様々な疑問があるはずです。
この記事では、老人ホームや介護施設での洗濯事情や介護現場での洗濯のポイントを紹介します。
老人ホームや介護施設での洗濯はどうしているのか
実際に、施設での洗濯事情はどのようになっているのでしょうか。
「どの施設も必ず家族が持ち帰って洗濯をしなければいけない」「洗濯をすべて行ってくれる」という訳ではなく、老人ホームや介護施設は施設によって対応が異なります。
例えば、入居者側が洗濯をするパターンでは、家族が持ち帰る場合や施設内に洗濯機が設置されており、入居者本人が洗濯をする場合があります。
一方、施設が洗濯をするパターンでは、 施設スタッフが洗濯をする場合や、1~2週間ごとに洗濯物を回収して外部の業者に委託する場合などがあります。
このように、施設によって方針や洗濯の頻度・ルールも異なるため、詳細は直接施設に問い合わせて確認する必要があります。
老人ホーム・介護施設での洗濯事情は主に4パターン
先ほど述べた通り、洗濯方法は施設によって異なりますが、老人ホームや介護施設での洗濯事情は、主に4パターンに分けられます。
まずはこれらをパターンごとに見ていきましょう。
①老人ホームや介護施設の職員・スタッフが洗濯する
1つ目のパターンは、老人ホームや介護施設の職員・スタッフが施設に設置されている洗濯機などで入居者の洗濯をする場合です。
家族や入居者が持ち帰って洗濯をしなくても、定期的に施設の職員が衣服の洗濯をしてくれます。
施設では一般的な家庭で使用されている洗濯機と同じものが使われていることがほとんどのため、日常で着る洋服を洗濯するのと同じイメージです。
ただし、衣服には洗濯機では洗濯ができないものや、手洗いやクリーニングでしか洗えないものもあります。他にも冬物や毛布は、洗濯機の破損防止という理由から施設で洗濯を対応していない場合もあります。
職員が洗濯をしてくれる老人ホームや介護施設を利用する場合は、洗濯機で洗える衣服のみを持ち込むと良いでしょう。
②洗濯代行業者に外注している
2つ目は、週に1~2回ほど入居者から洗濯物を回収し、洗濯代行業者に外注するというものです。
業者に外注する場合は、洗濯物を回収する日や業者から返却される日が固定されていたり、業者から返却されるまで数日かかったりするため、施設に入居する際に多めの衣服が必要になります。
また、洗濯代行業者に委託する場合、すべての洗濯物の洗濯を任せることもありますが、施設内の洗濯機と併用して業者を利用する施設もあります。
例えば、失禁して汚れたシーツや食事で汚れてしまった衣服は、すぐに洗わなければいけないので施設の洗濯機を使い、ドライクリーニングが必要なものは業者に委託するなどの使い分けをしています。
近年介護業界は人員不足も問題視されており、職員が洗濯するとなると時間・労力ともに追加でかかるため、人員不足を解決するために業者を利用する施設も増えてきています。
③入居者が自ら洗濯する
3つ目は入居者が自ら洗濯をするパターンです。
介護度が高く、身の回りの世話を自分で行うのが難しい場合は介護スタッフの補助が付きますが、介護が不要で自立しており、身の回りのことを自分でできる入居者は各自で洗濯をする場合もあります。
介護が不要な入居者は自室の掃除なども入居者で行うこともあります。(スタッフによる定期的な清掃のもと)
入居者自身が洗濯する施設では、共用のスペースに洗濯機が設置されていたり、自室に洗濯機が設置されています。
特に老人ホームでは、加齢に伴い要介護度が上がることも多いため、「できるうちに身の回りのことをしておきたい」と考えている人も多いようです。
ただし、健康状態にもよるため、スタッフと相談しながら行うようにしてください。
④入居者の家族などが洗濯する
ほとんどの老人ホームや介護施設では施設で洗濯を行っていますが、入居者の家族が洗濯をしなければいけない施設もあります。
施設によって異なるものの、週に2~3回ほど洗濯物を取りに行かなければならないケースも多く、基本的に入居者の家族が洗濯をすることになっていても、追加料金のオプションで施設が委託している業者に依頼できる場合もあります。
施設のスタッフが洗濯をしている場合は、洗濯機で洗うことができない衣服のみ家族の持ち帰りになります。
また、施設が洗濯代行業者に依頼している場合も、特殊なクリーニングが必要な衣類と判断された場合には別途追加料金がかかることもあるでしょう。
老人ホームや介護施設での洗濯にかかる料金
老人ホームや介護施設で洗濯にかかる料金は施設によって異なります。
毎月の料金に洗濯料が含まれている場合や、定額の料金に洗濯料が追加で発生する場合もあります。特に、施設が外注業者に洗濯を委託している場合は追加費用が掛かることが多くあります。
また、業者に委託しておらず、入居者用に施設内に洗濯機を設置している施設の場合も、無料で洗濯し放題というわけではなくコインランドリーのように一回あたり200円程度の費用が別途かかるケースもあります。
外注業者に洗濯を委託している施設やスタッフが洗濯をしていて洗濯の頻度が高い施設は、比較的費用が高い傾向にあります。
具体的な洗濯の料金は、施設の対応方法や外注している業者の料金によって大きく異なりますので、入居前に施設に確認しておくと良いでしょう。
介護現場における洗濯のポイント
介護現場での洗濯は、通常の洗濯と比べてもはるかに大変です。
介護における洗濯物の汚れは、日常的につく汚れだけではなく、食事の食べこぼしや排せつ物によるものも多いため、そのまま洗濯機で洗うのが困難な場合も多いです。
また、介護の現場では衣類だけでなく、寝具類も高い頻度で洗濯しなければならないため日常的に様々な洗濯物が出ます。
施設だけでなく、自宅にいながら両親などの世話をする在宅介護を行っている方もいると思います。
ここからは在宅介護を含め、介護現場において洗濯をする際に気を付けると良いポイントを3つ紹介します。
汚れやにおいが強いなど、通常家庭で出る洗濯物に比べて手入れが困難なケースが多い介護現場での洗濯もこれらのポイントを意識することで、これまでよりも介護での洗濯がかなり楽になります。
洗濯物は分けて溜め込まない
まず一つ目のポイントは、介護で出た洗濯物は分けて溜め込まないという事です。介護現場で出た洗濯物は、その他の洗濯物とまとめずに分けておきましょう。
汚れの種類によっては他の洗濯物とまとめることで臭いや汚れが移ってしまう事があり、本来洗う予定だった洗濯物だけでなく新しく汚れた衣服なども洗濯する必要が出てしまいます。
排せつ物の汚れが着いてしまったものや、食べこぼしの汚れが着いてしまったものなどは、汚れの種類ごとにランドリーボックスなどで分けておくと洗濯がしやすくなります。
また、排出物などの汚れがついてしまった洗濯物は時間が経つとともに汚れが落ちにくくなったり、臭いが染み付いたりするため、こまめに洗濯をすると良いでしょう。
とはいっても、生活と介護を両立するのはかなり忙しいため、汚れてからすぐに洗濯ができない場合もあると思います。
すぐに洗濯ができない場合は流水で汚れを洗い流し、洗剤や漂白剤を混ぜた水やぬるま湯につけ置きをしておくと良いです。つけ置きすることで汚れが定着することを防ぎ、洗濯の際に汚れが落ちやすくなります。
また、一日に何度も洗濯をするのが面倒だからという理由で、洗濯回数を減らすために一回当たりの洗濯物の量を多くしてはいませんか?
一回の洗濯量が多いと本来汚れを落とすために必要な水流が起こりにくくなるため、汚れが落ちにくくなってしまいます。
理想的な洗濯物の量は、洗濯機の7~8割程度と言われているため、あまりに洗濯槽がいっぱいになるまで洗濯物を詰め込みすぎないように注意してください。
汚れたシーツや衣服などは汚れた面を裏返して表にしておくことで、汚れや匂いが落ちやすくなります。特に、排せつ物で汚れた下着や皮脂が付着しやすい肌着は裏返しにして洗濯をすると良いでしょう。
汚れがひどい場合は先に手で洗ってから洗濯する
あまりにも汚れがひどい洗濯物は、洗濯機に入れる前に手洗いをしましょう。
汚れがひどい場合、洗濯機だけでは汚れを落とすことができないこともあるため、手洗いをすることで汚れを落としやすくする効果があります。
また、汚れた洗濯物をそのまま洗濯機に入れてしまうと洗濯槽に汚れが付着してしまい、ほかの洗濯物に汚れが移る可能性があります。
洗濯機で洗った時に汚れを落としやすくするのはもちろんのこと、汚れたもの以外の衣服に被害を出さないためにも先に手洗いをすると良いでしょう。
なお、嘔吐物や排泄物の汚れがついた衣類・シーツを手洗いする場合は、ノロウイルスなどの感染症が原因だった場合、嘔吐物や排泄物から感染してしまう可能性があるため、必ずゴム手袋を使用してください。
消臭効果の優れた洗濯洗剤を使用して洗濯する
三つ目に、消臭効果の高い洗濯洗剤を使用して洗濯しましょう。
洗濯洗剤には様々な種類がありますが、介護における洗濯の場合は消臭効果のあるものを使うと良いです。
介護での洗濯物は排せつ物などの汚れや、一日中使う寝具の汗汚れのような臭いが残りやすい汚れが多いため、消臭効果の高い洗剤を使うことで嫌な臭いの残りを防ぐことができます。
洗剤の中には液体洗剤と粉洗剤がありますが、衣服や汚れの種類によって洗剤を使い分けるとさらに良いです。液体洗剤は中性洗剤が多く水に溶けやすいため溶け残りを気にせず使用できます。
そのため、手洗いコースやドライコースなどの弱水流の選択コースでも汚れを落とすことができ、衣類にかかる負担を少なくすることができるので、ウールのようなデリケートな衣類を洗う場合もおすすめです。
逆に粉の洗濯洗剤は弱アルカリ性が多く、日常でつく汚れは酸性のものが多いため、弱アルカリ性の洗剤を使うことで頑固な汚れを落とすことができます。強く汚れが残ってしまうものは粉の洗剤を使うと良いでしょう。
また、臭いや汚れの染みつきがひどい場合は漂白剤を併用すると汚れや臭いが落ちやすくなります。
嫌なアンモニア臭も消臭!老人ホーム・介護施設にもおすすめの洗濯洗剤
老人ホームや介護施設における洗濯で、具体的にはどんな洗剤を使えば良いのか困ってしまう方も多いと思います。
そんな方のために、消臭効果の高いおすすめの洗濯洗剤を3つ紹介します。
サラヤ「洗たく用洗剤 濃縮・消臭タイプ」
サラヤから出ている「洗たく用洗剤 濃縮・消臭タイプ」は、5Lあたり6,800円ほどで販売されている液体洗剤です。
物理的消臭・化学的消臭・感覚的消臭技術によって衣類に染み付いた尿臭や加齢臭を消臭してくれます。
アタック「消臭ストロングジェル」
花王から発売されているアタックの消臭ストロングジェルは、尿臭や体臭、汗臭などの臭いをブロックする消臭に特化した洗剤で4kg2,000円ほどで購入できます。
トップ「スーパーナノックス ニオイ専用」
ライオンから発売されているスーパーナノックスニオイ専用は、4つの消臭技術によってさまざまな衣類の臭いを落とすことができます。4kgで3,000円ほどの値段で購入できます。
老人ホームや介護施設での洗濯は「オーサムウォッシュ」にお任せください!
老人ホームや介護施設での洗濯は通常の洗濯物よりも手間がかかり、忙しい中で行うのは大変です。
そんな落ちにくい老人ホームや介護施設での衣類の汚れ・臭いは「オーサムウォッシュ」にお任せください!
オーサムウォッシュは、洗濯・乾燥・たたみだけでなく、ご希望の時間に集荷や配達も行っている洗濯代行サービスです。通常の洗濯では落ちにくい汚れも専用の洗剤を使い綺麗な状態に戻します。
更に、オーサムウォッシュは最安値を保証しているので、既存で利用しているサービスがある場合もまずはお気軽にご相談ください。
老人ホーム・介護施設が洗濯代行業者を利用するとメリットたくさん!
実は、老人ホームや介護施設が洗濯代行業者を利用するメリットはたくさんあります。
人手不足の解消
常に人手不足に悩まされている介護業界ですが、介護士が行う仕事の一部を外注するだけで一気に仕事内容が減り、本来の業務に集中することができます。
これによって、人件費の削減にもつながるため施設内で洗濯するよりもコストを抑えることができる場合があります。
衣類の紛失がなくなる
施設内で洗濯をしていると、まれに衣類を紛失してしまうこともあると思います。忙しい中で洗濯をすることでミスが起こってしまう事もあるでしょう。
紛失のリスクをなくすためにも洗濯代行を利用してみてはいかがでしょうか。
【参考】オーサムウォッシュ:法人様向け料金体系
M ・L・LLの3つのサイズからお選びいただけます。
※以下は集荷・配達料金込みの料金です。
※検査着等の衣類は枚数での費用算出も可能です。
Mサイズ(80L) | Lサイズ(140L) | LLサイズ(250L) | |
2回/月 | 9,000円(4,500円/回) | 12,600円(6,300円/回) | 20,600円(10,300円/回) |
4回/月 | 15,200円(3,800円/回) | 24,000円(6,000円/回) | 38,400円(9,600円/回) |
6回/月 | 22,800円(3,800円/回) | 36,000円(6,000円/回) | 57,600円(9,600円/回) |
8回/月 | 30,400円(3,800円/回) | 48,000円(6,000円/回) | 76,800円(9,600円/回) |
10回/月 | 36,000円(3,600円/回) | 58,000円(5,800円/回) | 93,000円(9,300円/回) |
12回/月 | 43,200円(3,600円/回) | 69,600円(5,800円/回) | 111,600円(9,300円/回) |
14回/月 | 47,600円(3,400円/回) | 81,200円(5,800円/回) | 130,200円(9,300円/回) |
16回/月 | 54,400円(3,400円/回) | 92,800円(5,800円/回) | 148,800円(9,300円/回) |
追加購入 | 4,500円/回 | 6,500円/回 | 10,500円/回 |
- 月に17回以上利用する場合は、別途お見積もりいたします。お問い合わせください。
- 集荷時は必ず専用バッグにいれてください。専用バッグ以外で集荷に出された場合は専用バッグを追加購入いただき、そちらに入れて配達します。
- バッグ代金(初回のみ):Mサイズ2,000円、Lサイズ1,500円、LLサイズ4,000円になります。