室内でも天日干しできる?得られる効果や外干しとの違いを解説!
カラリと晴れた、気持ちの良い「洗濯日和」。
洗濯機や乾燥機はどんどん進化を遂げ、便利になっていますが、洗濯物を干すのなら、やはり雲一つない青空とさんさんと輝く太陽の下での「天日干し」にこだわる人は多いのではないでしょうか。
今回は、そんな天日干しのメリットや注意点について解説していきます。
屋外での「天日干し」で得られる4つの効果とは
日光の下で乾かした洗濯物は、やはり気持ちの良いもの。
「天日干し」とは、もちろん濡れた洗濯物を日光に直接当てて乾かす干し方ですが、その効果とは一体どんなものがあるのでしょうか?詳しくご紹介していきましょう。
その①菌効果
太陽の光や熱には、殺菌や菌の繁殖を防ぐ効果があります。そのため毎日の洗濯物だけでなく、布団やクッション、マットといった布製のものをただ天日干しするだけでも、殺菌・消臭の効果を得ることができます。殺菌効果は紫外線によるものなので、紫外線量が多いほど効果的。より高い効果を得るためにも、日が高い時間帯である午前10時から午後16時頃の天日干しがおすすめです。
その②殺虫効果
洗濯物を乾かす以外にも有効なのが、布団や座布団、カーペットなどのダニ駆除。天日干しを行った後、掃除機をかけると一層効果的です。布団やクッションなどを天日干しし、湿気を飛ばすことで湿気や汗のニオイなどを解消。その結果、すべて死滅させることは無理でも、一時的にダニの繁殖を抑える効果が認められています。
その③消臭効果
洗濯物の嫌な臭いが発生してしまう主な原因は、洗濯物に残った汚れや雑菌。特に洗濯物が乾くまでに時間がかかってしまうと、洗濯物に残った皮脂汚れや水分を栄養に雑菌がどんどん繁殖していき、あのイヤな生乾き臭が漂ってしまうわけです。太陽が放つ紫外線には殺菌効果があるとは先述の通り。直射日光と風によって洗濯物が速く乾く天日干しは、雑菌の繁殖を抑える上に、その乾きの速さで消臭効果が得られるのです。
その④経済面における効果
天日干しでは太陽の光や熱に自然の風の力が加わって、部屋干しと比べて格段に洗濯物が早く乾きます。大量の洗濯物がお金をかけずに乾かすことができるのは、乾燥機などを使うことに比べると非常に経済的だといえるでしょう。「日光」は誰もが無料で使用できるエネルギー資源です。乾燥機やサーキュレーター、除湿器などを使わずに洗濯物を乾かすことができるので、日中に広い屋外で天日干しができる環境の方は、積極的に有効活用していきたいものです。
室内干しでも外干しと同じような効果を得ることは可能
室内干しで効率よく洗濯物を乾かすために重要なのは、「日当たり」と「通気性」です。屋内でも日当たりの良い場所なら、外で天日干しをした時と同じような効果を得ることができます。もちろん屋外より劣りますが、UVカット用のガラスやフィルムを使用していなければ、それなりに紫外線が届くため、その殺菌効果についても効果があります。
そして、洗濯物を早く乾かすために重要なもうひとつのポイントが「通気性」です。イヤな臭いや雑菌の繁殖を防ぐため、部屋の中に湿気がこもらないようにしましょう。窓やドアを開けて風の通り道を作っておく、防犯面が気になるようなら除湿機やサーキュレーターを使用するなどの工夫をするとよいでしょう。
室内干しのメリット
屋外干しの弊害というと、やはり花粉をはじめ、黄砂やPM2.5、排気ガスなどの大気汚染が挙げられます。その点、室内干しは、花粉や大気汚染の影響を受けない上、天候にも左右されません。共働き世帯や一人暮らしなど、留守の時間帯や夜間に洗濯物を干すという場合は、防犯上の理由から室内干しを選択するほうが安全です。
室内干しのデメリット
一方、室内干しのデメリットは「洗濯物の乾きが悪い」こと。部屋の中に洗濯物を干すと湿気がこもり、室内がジメジメ。エアコンをドライ運転にしたり、サーキュレーターを使用したりするなどの対策はありますが、電気代もかかってしまいます。また、洗濯物を干すスペースが必要になるため、部屋が狭くなったり、使い勝手が悪くなったりするのもストレスが溜まります。
室内で天日干しと同じような効果を得られるテクニック
洗濯物は、お日さまに当てて、紫外線で消毒をしながら乾かすことができればベストですが、環境などによっては実現できないという方も多いでしょう。ここで、屋外干しができないという方でもできるだけ効率良く洗濯物を乾かし、さまざまな効果を得られる方法をご紹介します。
天気が良い日の室内干しのやり方
天気が良い日であれば、室内でも比較的簡単に屋外の天日干しに近い環境を作ることができます。日当たりの良い部屋に洗濯物を干すスペースが取れるのであれば、ガラス越しでも紫外線によるカビや細菌の繁殖を抑制する効果があるのです。
そして、もうひとつ重要となるのが、温度・湿度の調節です。多少日当たりが悪くても風があれば洗濯物は乾きやすくなるので、窓やドアを開けたり、サーキュレーターや扇風機などを活用したりして、室内の風通しを良くすることが大事。さらに除湿機やエアコンのドライ機能を使って、室内の湿度を低めに保ち、空気が乾燥している状態をつくることもポイントです。
天気が悪い日の室内干しのやり方
天気が悪い日や夜間は、室内干しにおいて天日干しの効果を期待することはできません。ですが、可能な限り洗濯物が早く乾く工夫をして、イヤな臭いや雑菌の繁殖を抑えたいもの。そのために重要となるのが干す場所です。雨の日や冬場の窓際は、特に低温・高湿な状態になりやすく、洗濯の乾きが悪くなるので避けましょう。
部屋干しとなると、干す場所が悩みのタネとなりがちですが、実は「浴室」がもっともおすすめなのです。もともと湿気が多くなる浴室は、換気扇がついていたり、小窓があったりと換気が効率よく行える構造となっています。最近は、浴室乾燥・換気システムがついている住宅も多く、家族以外が入らない場所なので、急な来客があっても慌てて片付けるという心配がありません。
ダニの駆除に効果的な方法は?
ダニの駆除や繁殖防止などの対策として有効とされる天日干し。しかしながら、実際にダニを死滅させるには50℃以上という高温の状態を20~30分程度保つ必要があるため、水洗いや天日干しのみで完全に除去することは不可能です。
しかし、布団のシーツや枕カバー、クッションなどの表面に付着する皮脂汚れや髪の毛のフケといったダニのエサを洗い流せば、ダニの繁殖を防ぐことができるため、定期的な洗濯は重要となります。
先述の通り、天日干しのみでダニを完全に駆除するのは難しいのですが、天日干しを繰り返して布団の湿気を取り除くことで、ダニが活動しづらい環境を保つことができます。なお、布団を干す時には途中で裏返して、表と裏の両方を日光にしっかり当てようにしましょう。
天日干し以外なら、布団乾燥機や乾燥機の使用は、ダニ駆除にかなり有効。高熱乾燥させた後、掃除機でダニの死骸やフンをしっかり取り除きます。その際、掃除機は1平方メートルあたり20秒以上、丁寧にかけていきましょう。
外干しが難しければ洗濯代行を使うのも手
エコなエネルギー資源である日光を使って行う「天日干し」。余計な光熱費をかけずに洗濯物を早く乾かすことができるうえ、殺菌・除菌や消臭などの効果も得られるなど、メリットが多いので、積極的に行いたいところです。
お日様の光をたっぷり浴び、すっきりと乾いた洗濯物の仕上がりや清潔感が大きな魅力ではありますが、大量の洗濯物を毎日天日干しするのは、やはり時間も労力もかかります。
そこで、洗濯物の清潔感にこだわるという方におすすめしたいのが洗濯代行です。
洗濯代行サービス「オーサムウォッシュ」なら、洗濯物の清潔感にこだわる方にぴったり。プロのスタッフによる丁寧な仕事と業務用の大型洗濯機・乾燥機を使用した洗濯物は、多くの方にご満足いただけるでしょう。
乾燥機の高温仕上げはシーツやカバー類などのダニ対策にも効果的ですので、興味がある方は是非ご検討ください。